「自分たちが作ったものを自分たちで売る」

アップルハウスのコンセプトのもとに160人のスタッフがいる。米沢で縫製、東京は管理、営業、浜松の企画・生産・流通部隊。

そして各地の直営店店頭。

ひとりひとりが自分の役割をきっちりとこなして、”アップルハウス”というブランドが生き続けることができる。


いつかテレビで曲芸を見ていたら、「皿回し」というのがあった。

いろいろな長さの棒を舞台の上に立てて、これまた大きさも形が異なる皿をその上に置いて、くるくると回す。

全部が回ると拍手喝采!


でも、次の瞬間、ひとつのお皿がカタカタと揺れ始め、棒が倒れそうになる。

曲芸師がすっとんでいき、棒を回して元に戻す。

でも、また別のお皿の回転が落ち始めて、曲芸師は右往左往。

その様子を見ていて、「私みたいだ」と思った。


中小企業主ってドラマティックだ。スタッフはもちろん、お客様、取引先があり、初めて「アップルハウスブランド」が築かれている。

たくさんの人との「縁」の不思議さと責任、その魅力。

たぶん私はその魔力にとりつかれてしまっている。


実は経営者って、仕事が順調 (お皿がきれいに回っている) だとやることがない。

「ああ大変。」、「これは困った…。」なんて、そのたびに言うのだけれど、どうやら、それらの困ったことを楽しんでいる

私もいるらしいのだ。


2010年3月


 たかはた けいこ


社長さんの<行商>日記。

語り ・  たかはた けいこ
編集  宮下政宏http://www.senken.co.jp/book/respective/m_gyousyou.htm
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